包装・物流用語集

「静電気破壊」

読み方:せいでんきはかい

放電現象といえば、すぐに思い浮かぶのは雷ですが、落雷の現場では樹木が引き裂かれたり、火災が発生したりしていますね。雷の放電現象によって発生する熱や衝撃が、これら被害の原因です。規模は異なれど、これとまったく同じことが、微弱な静電気の世界でも発生しています。指先にパチッとくる例のアレ。実はあの「チクリ」とくる感触は、およそ3,000ボルトの静電気放電のしわざなのです。
さて、精密機器や、その包装の世界では、この静電気が色々と悪さをします。というのも、軽量・小型化が進行した最近の半導体は、構造的にも大変繊細で、わずか80~100ボルトという極小の静電気放電で破壊されてしまうものもあるからです。こうした理由から、精密機器や電子部品などの梱包には、『帯電防止素材』や『導電性素材』と呼ばれる静電対策品が用いられることがあります。

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