包装・物流用語集

「ドライアイス」

読み方:どらいあいす


ドライアイスは、固体の二酸化炭素 (CO₂) であり、非常に低い温度 (-78.5°C) で保たれています。この特性により、ドライアイスは冷却材として広く使用され、冷却能力が高いだけでなく、残留物が出ないという利点があります。ドライアイスは通常、ペレットやブロックの形で提供されます。

・ドライアイスの特性
ドライアイスは、常温で昇華することで、液体の状態を経ずに固体から気体に直接変わります。このプロセスは「昇華」と呼ばれます。昇華によって生じる冷気は非常に低温であるため、冷却効果が高いです。ドライアイスが昇華する際には、白い霧状のガスが発生し、視覚的にも冷却効果を確認することができます。

・用途
ドライアイスの主な用途には、食品の保存、医療品の輸送、特殊効果の演出などがあります。食品業界では、アイスクリームや冷凍食品の保存や輸送に広く利用されています。医療分野では、血液や臓器の輸送時に必要な低温環境を維持するために使用されます。また、舞台や映画の特殊効果として、霧や煙の演出にも利用されています。

・取り扱いの注意点
ドライアイスを取り扱う際には、いくつかの注意点があります。まず、非常に低温であるため、素手で直接触れると凍傷を引き起こす可能性があります。必ず手袋を着用して取り扱う必要があります。また、密閉された空間で使用すると、二酸化炭素濃度が上昇し、酸欠状態になる危険性があるため、換気の良い場所で使用することが重要です。

結論
ドライアイスは、その優れた冷却能力と昇華する特性により、さまざまな用途で利用されています。しかし、その取り扱いには十分な注意が必要です。適切に使用することで、多くの分野でその効果を最大限に引き出すことができます。