包装・物流用語集
「リブ構造」
読み方:りぶこうぞう
「受圧面積」のページでも触れていますが、落下などによって急激な減速度(G)が生じた場合、製品と緩衝材の触れあう面積が広すぎると、製品に大きな衝撃が加わってしまいます。そうしたときに取り入れるのがこの「リブ構造」です。
上の写真では、非常に精密な機械の緩衝構造を例にとっていますが、緩衝材の下部はご覧のとおり、柱状の緩衝材の足が4本あるだけで、いわば「スカスカ(空隙だらけ)」の構造となっています。この柱状の突起は「リブ」と呼ばれ、強い衝撃を受けたときに大きく沈み込めるよう、わざと狭い面積で荷重を受け止めるつくりにしているのです。
この例では製品が精密機器であり、加えて高額なため、大変シビアな輸送スペック(通常求められる衝撃値の4分の1程度)が要求されていました。そのため、よりしなやかに、深く沈みこめるよう、この「リブ構造」を採用しているのです。
※ 沈みこみの「深さ」もまた重要な要素ですので、別項目「緩衝距離」にて詳しく解説しています。