測定・計測機器緩衝材

「産業のマザー・ツール」とも呼ばれ、複雑さを極める計測・測定機器の世界。あらゆる外的要因から、その精度を守ります。

生産台数はごく限られていながら、日本の技術開発の最前線を常に支えてきた計測・測定機器の数々。直流電圧計に始まり、オシロスコープ、DCS、ICテスタなど、時代の最新鋭機を生み出してきた「マザー・ツール(母なる機械)」と呼ばれる機材たち。生出の緩衝材もまた、その寡黙な歩みとともにありました。

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多数の付帯パーツ収納と緩衝性能の両立

計測・測定機器類といえば、付帯パーツとデリケートな部位の多さがひとつの特徴。特に多いのが、通い箱やキャリングケース内における、多数のパーツ収納と緩衝性能の両立です。集合梱包などの経験から培われた、限られたスペースの中で確実にモノを守る技術。小さなディテール一つにも、意味があります。


■ 多数のパーツ同梱と緩衝性能の両立
多数のパーツを同梱しつつ、衝撃を吸収する空隙を確保した例。キャリングケースの内装材にも、製品の固定だけでなく、高い緩衝性能が求められるのが測定機器の世界です。


■ 端子部保護の例
デリケートな部位の固定・緩衝も、キャリングケースの中では非常に限られたスペースで行うことが求められます(写真は端子部を避けつつ、パーツの固定をしている様子)。

ケーブル類の処理にもひと工夫

計測・測定機器とは切っても切り離せないのが、太さも材質も千差万別のケーブル。ハイレベルな緩衝性能を維持しながら、同時に複雑なケーブル収納スペースを確保するのは至難の業でもあります。高額な測定機器だからこそ、繰り返し使っても、梱包作業が容易に行える作りを目指したい。ちょっとしたひと工夫が、お客様の大切な機器を支えます。


■ 緩衝スペースを利用した処理
測定機器=精密機器。それゆえの高度な緩衝設計を施しつつ、ケーブルの固定を製品の周縁部で処理した例。ケーブル伝いの衝撃が機器へ及ばないよう、細心の注意を払っています。


■ 長さの異なるケーブルの処理
長さの異なる複数のケーブルを処理するために、巻取り部分に対角線上のスリットを入れた例。どこで巻き終わっても、端子部分を容易に固定できます。

用途に応じて選べる豊富な外装素材

ものづくりの現場で、製品や技術開発の行方を左右する、各種測定機器。高額なものも少なくありません。生出では、定番外装のプラダンはもちろん、各種製鞄メーカー様とのコラボレーションにより、製品特性や用途に応じた様々な外装材をご用意しています。


■ 樹脂ハードケース
表面材質に硬質な樹脂を用いた、重量物の輸送に最適なケース。取っ手やキャスター、牽引用のハンドルなど、豊富なオプションも魅力。ロック部分は回転式で、蓋をがっちりホールドします。


■ アルミケース
軽量で強度のあるアルミ製の外装を用いたケースです。表面にエンボス加工を施しており、美観にも優れます。樹脂ハードケース同様、キャスターやハンドルなどのオプション加工が可能です。

牽引用ハンドル

回転式ロック

内装例(上)と底部キャスター(下)

※ 上記の外装はほんの一例です。お客様のご要望に応じて様々な形状・材質をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください。

設計から納品までのトータルソリューション

商品の採寸、適切な素材検討、設計・試作、輸送状況に応じた落下試験、緩衝性向上のための改良修正・・・。緩衝包装設計には、ひとつとしてないがしろにできない様々な工程が存在します。お客様の商品が、エンドユーザの手元に届く瞬間まで、そのすべての道のりを、生出の緩衝包装設計が保証します。

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