包装のコトども
2018.12.12
宅配ボックスと思いやり
「再配達率、3分の1に減少」
こんな見出しを物流関連の記事の中で見つけました。
そう、巷で話題の『宅配ボックス』についてのある調査結果です。
メーカーのパナソニックが実施したのは、
学生や単身者の106世帯にアパート用宅配ボックスを設置し、
設置する前と後とで再配達率の変化を追ったもの。
これによると、なんと設置前の43%から、
およそ3分の1の15%にまで再配達率が激減したのだとか。
まさに画期的な効率改善と呼ぶべきでしょう。
また、この再配達率減によって、
排出される二酸化炭素量は105kg、
宅配事業者の業務時間に換算すると、
およそ50時間もの削減が図れたとか。
単身世帯や共働き世帯の増加に合わせ、
今後ますます普及が見込まれそうです。
…そういえばもう一つ、ここ最近の宅配事情に関する、
こんな心なごむ調査結果も見つけました。
「配達者にねぎらいの言葉をかけるようになった人…54.6%」
「荷物の到着時間帯は在宅するようになった人…59.2%」
「短納期の配送を控えるようになった人…31.8%」
半ば不可避的に労働力の縮小が続く中、
宅配ボックスのような『仕組み』の整備ももちろん重要ですが、
本当に大切なのは、一人ひとりの小さな思いやり、
なのかもしれません。