包装のコトども
2019.03.01
東京プラスティックツリー
「重さにして、東京スカイツリーが14万本分」
とある試算数値…これは一体何を指すものでしょうか。
実は、1950年代以降に廃棄され、
環境中に残ったとされるプラスチックごみの重量(49億トン)を、
東京スカイツリーの重量に換算したものだそうです。
なにやら途方もない量だとは分かるのですが、
まったく実感が湧かない数字です。
これを聞いて思い出すのは、やはり何といっても、
中国の『ナショナル・ソード(国門利剣)』や、
それに追従する形で相次いだ、アジア各国の廃プラ輸入規制措置。
財務省統計では、昨年1~5月期の廃プラ輸出量は、
昨年同期比で実に94%減、といいますから、
その影響がいかに巨大なものであるかが窺えます。
弊社でも、樹脂を原料とする緩衝材を用いる関係上、
発泡ポリエチレンはマテリアル・リサイクル(再利用)へ、
澱粉や紙を配合した環境対応素材は
サーマル・リサイクル(RPF燃料化)へと、
それぞれ異なる方法で処分を行っています。
このうちナショナル・ソードの影響を受けるのは、
樹脂原料のみで作られた前者の方ですが、
弊社では処分業者様へお渡しする際にも、
素材の種類や着色成分ごとに厳密な分別を行い、
不純物の含有を防ぎつつ、
熱加工による大幅な減容処理を行うため、
工程上の環境負荷は極力低く抑えています。
事業系ごみとしての緩衝材の処分方法も、
これからはますます注目される時代となってゆきそうです。